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前カタルーニャ州政府首相、早期帰国の意向

2017年12月25日 9:47

スペイン・バルセロナを州都とするカタルーニャ州の州議会選挙で独立支持派が勝利したことを受け、ベルギーに滞在するプチデモン前州政府首相が早期に帰国したい意向を示した。

21日の州議会選挙では、スペインからの独立を支持する3つの政党が過半数の議席を獲得し、国家反逆などの罪に問われたプチデモン前州政府首相の政界復帰が焦点となっている。

ベルギーに滞在中のプチデモン氏は23日、ロイター通信が行ったインタビューの中で、来月の州議会招集までに自らの帰国を容認するようスペイン中央政府に求めた。

プチデモン首相「私は今すぐにカタルーニャ州に帰国したい。それは私や家族、カタルーニャ州だけでなく、スペインにとって良いことだ」

10月のカタルーニャ州の独立宣言を憲法違反とする中央政府のラホイ首相は、法を順守するならば今後、州政府との対話を行う用意があるとの考えを示しているが、プチデモン氏は独立撤回を前提とせず、無条件での対話を中央政府に呼びかけた。しかし、現状では、プチデモン氏が帰国すれば身柄を拘束される恐れもあり、独立をめぐる混乱はしばらく続きそうだ。