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育児だけでなく会社でも 拾う“つぶやき”

2017年12月25日 15:32
育児だけでなく会社でも 拾う“つぶやき”

世の中で議論を呼んでいる話題について意見を聞く「opinions」。今回の話題は「子どもの家事参加、キッカケは?」。子育て中の親向けサービスを展開し、前向きに子育てに取り組める環境の実現を目指す“ここるく”代表・山下真実氏が語るのは―


大和ハウス工業が働くお母さんに行った調査で、子どもと家事を一緒にするきっかけで最も多かった理由は、「子どもが『やりたい』と言った」だった。

子どもと一緒にする家事については「料理・食事を食卓に並べる」「洗濯物をたたむ」「料理を作る」などが上位に来た。ネット上ではこんな意見があがっていた。

「何でも楽しみながら親子一緒にやっている」
「包丁や火の扱いは親の信頼が大切」
「家事はアウトソーシングのほうが気楽」


――山下さんにご意見を書いて頂きました。フリップをお願いします。

「つぶやきを拾う」。子どもの“やりたい”という、そのきっかけはすごく大事だと思うんですよね。

いま、乳幼児教育界わいで“非認知能力”というキーワードがすごく注目を浴びているんですけれども、この非認知能力というのは、いわゆるIQではかれるような勉強というところではなくて、忍耐力のような“生きる力”と呼ばれる力の総称と捉えていただければと思います。

その非認知能力を伸ばすには、子どもが自発的に行動する中で、それを鍛えるということが推奨されていて、その自発性、つまり自発的に知りたいこと、やりたいことというのが、つぶやきの中にすごく隠されていると私は思っているんですね。


――(つぶやきには)大きなヒントがいっぱい秘められているんですね。

そうだと思います。例えば、「飛行機はなんで飛ぶの?」という子どものちょっとしたつぶやきの中に、大人だったらさらっと解説をしてしまったりするんですけれども、同じ目線で見ていくと、学びのきっかけになるヒントがたくさん隠れていて、そういうのは会社でも子育てでも私は一緒じゃないかなと思っています。


――家庭外にも会社にもつながると。

そうなんです。普段社員が何気なく言った言葉の中に経営のヒントが隠されていたりするので、子育ても仕事につながるんだなと日々実感しています。


【the SOCIAL opinionsより】