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“首都撤回”賛成が圧倒 米国の孤立決定的

2017年12月23日 0:58

アメリカ・トランプ政権がエルサレムをイスラエルの「首都」と認定した問題で、国連総会の緊急会合は21日、「取り消し」を求めた決議案を採択した。

緊急会合では、「エルサレムの地位の変更は認められない」として、アメリカによるエルサレムの首都認定の取り消しを求めた決議案の採決が行われた。

トランプ大統領は20日、決議案に賛成する国には援助を打ち切るなどと圧力をかける発言をしていたが、決議は賛成128か国と圧倒的賛成多数で採択された。

決議に反対したのはアメリカやイスラエルのほか、アメリカから経済援助をうける中米のホンジュラスなどを含む9か国。またアメリカと経済面などで結びつきが強いカナダやメキシコなど35か国が棄権した。

しかし、決議に法的拘束力はないものの、日本やイギリス・フランスなども賛成に回るなど、この問題でのアメリカの孤立は決定的なものとなった。