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「しきさい」搭載 H2Aロケット打ち上げ

2017年12月23日 10:34
「しきさい」搭載 H2Aロケット打ち上げ

気候変動観測衛星「しきさい」など2つの衛星を載せたH2Aロケット37号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。

衛星はロケット先端、フェアリングと呼ばれる白い部分に載せられている。「しきさい」は、地球の気候変動を長期にわたり観測する役割を担い、地球温暖化への対策に役立てられる。「しきさい」が持つ高精度のセンサーは、地球への日射量に影響を与える大気中の微粒子や、二酸化炭素を吸収する地球上の森林の分布などを観測できる。これにより、気温上昇の予測の精度が高まり、温暖化への効果的な対策が期待されている。

また、今回のロケットには、超低高度衛星技術試験機「つばめ」も相乗りする。「つばめ」では、従来の高度よりも低く大気の抵抗が大きい高度300キロ以下での衛星の運用が可能かどうかを試す。2つの衛星を異なる軌道に投入するのは、今回が初めて。