政府は来年度の予算案を決定した。６年連続で過去最大を更新している。

来年度の予算案は「人づくり革命」と「生産性革命」の実現に向けた施策などを盛り込み、総額で９７兆７１２８億円となった。６年連続で過去最大を更新している。

この中で最も額が大きいのが社会保障費。高齢化で年金や医療費などが膨らみ、３２兆９７３２億円と過去最大を更新した。

焦点の診療報酬については、「薬価」を下げることで全体を０．９％引き下げるが、医師などの報酬にあたる「本体」部分は０．５５％引き上げた。

公共事業費も５兆９７８９億円と６年連続で増え続けている。

防衛費は、過去最大の５兆１９１１億円となった。北朝鮮問題などを背景に６年連続で増えていて、陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の設計費用なども盛り込まれている。

一方、歳入ではゆるやかな景気回復を受けて税収が増えたことから、新たに発行される国の借金、国債は約３３兆６９２２億円と９年ぶりの低い水準だが、それでも借金が全体の３分の１以上を占める厳しい状況が続いている。