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著名指揮者デュトワ氏から「セクハラ」証言

2017年12月22日 18:16

欧米で芸能人や政治家などのセクハラ疑惑が問題となる中、NHK交響楽団の音楽監督も務めた著名な指揮者のシャルル・デュトワ氏に、「過去にセクハラ行為をされた」と複数の女性が証言した。

AP通信によると、世界的指揮者、シャルル・デュトワ氏(81)のセクハラ行為を証言したのは、3人のオペラ歌手とクラシック音楽の演奏家1人の計4人。4人は1985年から2010年の間に、車の中や舞台裏などでデュトワ氏に体を触られたり無理やりキスをされるなどの被害を受けたという。

デュトワ氏はNHK交響楽団で音楽監督を務めたこともある世界的に著名な指揮者で、証言者した4人はこれまで、デュトワ氏が「マエストロ(=巨匠)」なため、おそれて訴えを起こさなかったということだが、アメリカなどで多くの人がセクハラ被害を公表していることから証言に踏み切ったという。

今回の報道を受け、ボストン交響楽団はデュトワ氏との契約解除を発表したほか、ほかの交響楽団でも予定されていた複数の公演での出演を中止とするなど影響が広がっている。