準大手に「入札から降りてくれ」リニア談合
リニア中央新幹線を巡る談合事件で、大手ゼネコン4社のうち1社の元役員が、準大手ゼネコンの担当者を直接本社に呼び出して、「入札から降りてくれ」と伝えていたことがわかった。
この事件は、リニア中央新幹線の工事で談合を行った疑いで、東京地検特捜部などが大手ゼネコン4社に家宅捜索に入ったもの。
関係者への取材で、4社のうち1社の元役員が、入札に参加しようとしていた複数の準大手ゼネコンの担当者らを直接本社に呼び出し、「入札から降りてくれ」と伝えていたことが新たにわかった。
4社はこれまでに契約が結ばれた22件の工事のうち15件を受注しているが、残りの7件については、受注調整に失敗したものとみられ、特捜部は、すべての工事に関する入札の経緯を調べている。