“過去最大”来年度予算案 きょう閣議決定
政府は22日の閣議で来年度の予算案を決定する。6年連続で過去最大を更新した。
今年の予算は「人づくり革命」と「生産性革命」の実現に向けた施策などを盛り込み、総額で過去最大となる約97兆7000億円を計上した。
最も額が大きい社会保障費は高齢化で年金や医療費などが膨らみ、過去最大を更新した。焦点の診療報酬については、薬価を下げることで全体を0.9%引き下げるが、医師などの報酬にあたる本体部分は0.55%引き上げた。
防衛費も過去最大の約5兆1900億円となった。北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の海洋進出を背景に、6年連続で増額されている。
歳入では、ゆるやかな景気回復を受け、税収が増えたことから、新たな借金にあたる国債の新規発行額は9年ぶりの低い水準だが、それでも全体の3分の1以上を占め、借金頼みの状況が続いている。