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安保理“エルサレム首都”撤回、米が拒否権

2017年12月19日 10:34

国連の安全保障理事会は18日、アメリカのトランプ政権がエルサレムをイスラエルの「首都」と認定したことについて撤回を求める決議案を採決したが、アメリカが拒否権を行使し、否決された。

決議案では、アメリカの名指しは避けたものの、トランプ政権がイスラエルの「首都」と認定したエルサレムについて、「最近の決定に深い憂慮を示す」として、決定の撤回を求めていた。

日本・別所国連大使「エルサレム問題は交渉により解決されるべき問題のひとつです。日本は決議に賛成します」

15の理事国のうち、議長国の日本も含めた14か国が賛成したが、常任理事国のアメリカが拒否権を発動したため、否決された。

アメリカ・ヘイリー国連大使「アメリカが中東和平にこれほど取り組んだことはない。きょう安保理で目にしたことは、アメリカに対する侮辱だ」

ヘイリー大使は、さらに「アメリカには大使館の場所を決める主権がある」などと従来の主張を繰り返したが、孤立を深めた形となり、国際社会からの反発がさらに強まりそうだ。