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スバル調査報告 無資格検査90年代に定着

2017年12月19日 21:40
スバル調査報告 無資格検査90年代に定着

スバルは完成車の検査を資格のない従業員が行っていた問題で、弁護士ら第三者による調査の報告書を公表した。

SUBARU・吉永泰之社長「私自身は現場の実態についての理解が不足していたという風に反省している」

報告書によると、無資格検査は1980年代から行われ始め、90年代には定着していたとしている。400人を超える従業員への聞き取り調査では、国土交通省関係者らによる工場での監査の際、不正がばれないよう係長や班長が資格のない従業員をラインから外すように指示していたことや、資格を得るためのテストの際、試験官が受験者に答えを教えていたことなど新たな不正の実態も明らかになった。

長年にわたって不正が行われていた背景としては「部署間のコミュニケーション不足」や「監査機能の弱さ」などが挙げられている。

会見で吉永社長は、検査業務に関する専門部署を設置するなど組織体制を強化するとともに役員全員の報酬を自主返上することを明らかにした。