政府は、将棋で史上初めて「永世七冠」となった羽生善治さんと、囲碁で初めて２度の七冠を達成した井山裕太さんの２人に国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入った。

　将棋の羽生善治さんは、今月５日に「竜王」のタイトルを獲得し、前人未到の「永世七冠」となった。囲碁の井山裕太さんは今年１０月に「名人」のタイトルを奪い、自身２回目となる七冠独占を果たした。

　菅官房長官は会見で、安倍首相が１３日、２人に対する国民栄誉賞の授与を検討するよう指示したことを明らかにした。菅長官はその理由として「いずれも歴史に刻まれる偉業であり、社会に明るい希望と勇気を与えた」と述べている。

　将棋と囲碁の棋士の受賞は国民栄誉賞の創設以来初めてのことで、年内にも正式決定する見通し。