東芝は子会社の「東芝メモリ」の売却を巡り争っていたアメリカのウエスタンデジタルと、和解する見通しであることが分かった。

　「東芝メモリ」の売却を巡ってはこれまで、対立するアメリカの経営パートナーのウエスタンデジタルが売却に反対し、裁判を起こすなど先行きに関して不透明な状況が続いていた。関係者によると、東芝とウエスタンデジタルはお互い訴訟を取り下げるなど和解する方針を固め、近く発表する見通し。

　ウエスタンデジタルにとっては、東芝との対立が長引き四日市工場の新たな設備への投資に参加できなければ、最先端の半導体メモリーの調達も困難になることから、和解への決断を迫られていた。