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一帯一路拠点 パキスタンの港の建設進む

2017年12月11日 14:32

 中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」で、その重要な戦略的拠点となるパキスタンの港の建設現場にNNNのカメラが入った。将来的には中国軍が基地としても使用するのではないかとの指摘もある。

 パキスタン南西部にあるグワダル港は、イラン国境から約120キロのアラビア海に面している。中国がパキスタン政府との大規模な経済協力計画のもとで開発を進めており、港には中国語の文字や中国の国旗が描かれた看板が目立つ。

 開発はまだ半ばだが、すでに護岸工事の一部は完成して運用が始まっており、パキスタン軍の兵士が至るところで警戒の目を光らせている。

 グワダル港は、もともと小さな漁村だったが、ホルムズ海峡の“のど元”にあたり、原油輸送など海上交通の要衝であることから、中国は「一帯一路」構想の重要な戦略的拠点として位置づけている。

 さらに将来的には中国海軍の基地としても使用する思惑があるのではとの指摘もあるが、パキスタン当局者は取材に対し、「それはあり得ない」と否定した。