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ICANの“顔”被爆者が授賞式で初講演へ

2017年12月10日 7:44

 「ICAN(=核兵器廃絶国際キャンペーン)」が選ばれた今年のノーベル平和賞の授賞式が10日に行われる。ノルウェー・オスロで行われる授賞式に出席する3人の被爆者は、9日、核廃絶を求めるイベントなどに参加した。

 ICANの関係者らがオスロで開いたイベントには、授賞式に参加する被爆者の田中熙巳さん藤森俊希さんが出席し、ICANへの感謝の思いを語った。

 田中熙巳さん「私たちの力とICANが協力して多くの被爆者が世界に訴え歩いた」

 また、ICANの“顔”として活動しているサーロー節子さんは被爆者として初めて授賞式で講演する。

 サーロー節子さん「世界に核の危険性を警告することが私たちの使命。世界中を回り、(広島、長崎)で何が起こったのか伝えてきた」

 今年7月に国連で採択された核兵器禁止条約にICANは貢献したが、アメリカの核の傘に頼る日本が参加しなかったことに対し被爆国としての責任があるなどと強く非難した。

 現地時間10日に授賞式が行われ、その後、晩さん会も開かれる。