「イスラム国」の夢ついえた…完全勝利宣言
イラクのアバディ首相は9日、イラク全土で過激派組織「イスラム国」との戦いが終了したと宣言した。
アバディ首相は9日に演説し、「すべての領土が解放された」と述べて、「イスラム国」との戦いが終了したと宣言した。その上で、「『イスラム国』の夢はついえた」と、完全勝利をアピールした。
「イスラム国」は3年前に、イラク第2の都市モスルを制圧して一大拠点とするなど、各地を支配してきた。これに対し、イラク軍などはアメリカ主導の有志連合の支援を受けて反撃。7月にモスルを奪還すると、その後も優位に戦闘を進めていた。
「イスラム国」は一時、イラクとシリアの広い地域を支配したが、イラクでの敗北により、残るはシリアのわずかな支配地域のみとなっている。