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サーロー節子さん 改めて核廃絶を訴え

2017年12月10日 0:54

 ICAN(=核兵器廃絶国際キャンペーン)が選ばれた今年のノーベル平和賞の授賞式で、被爆者として初めて講演を行うサーロー節子さんが9日、記者会見で改めて核廃絶を訴えた。

 サーロー節子さん(85)「核の危険性の警告が私たちの使命、世界中を回り(広島・長崎で)何が起こったのか伝えてきた」

 ICANの顔として活動しているサーロー節子さんは、10日の授賞式で被爆者として初めて講演を行う。

 今年7月に国連で採択された核兵器禁止条約にICANは貢献したが、アメリカの核の傘に頼る日本が参加しなかったことに対し、被爆国としての責任があるなどと強く非難した。

 また、同じく授賞式に出席する被爆者の田中煕巳さんと藤森俊希さんは、広島で原爆の被害を受けた樹木の種を寄贈する式典に出席。藤森さんは「核兵器をなくすきっかけにしたい」と語った。