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雅子さまの誕生日に際し 東宮職医師団見解

2017年12月9日 5:13

 皇太子妃殿下のお誕生日に際しての東宮職医師団見解(宮内庁)

 皇太子妃殿下におかれましては、これまで東宮職医師団として説明して参りました基本的な考え方を踏まえながら、引き続きご治療を継続していただいております。

 本年も、ご努力と工夫を重ねてご体調を調えられ、7月の秋田県行啓、9月の奈良県行啓、10月の京都府行啓及び高知県行啓、そして11月の宮城県行啓及び香川県行啓と、6度の地方行啓をお務めになられました。また、春と秋の園遊会や国賓行事といった公的な行事に引き続きお出ましになられたことに加え、8月のナイチンゲール記章授与式には14年ぶりにお一方でご臨席になられるなど、多くの行事に意欲的に取り組まれました。このように公的なご活動を一つ一つ着実に積み重ねていらっしゃることが、妃殿下のご自信につながり、結果として活動の幅が広がってきていることは、東宮職医師団としても望ましいと考えております。

 妃殿下には、このように着実に快復してこられていて、一歩一歩ご活動の幅を広げられています。また、高校生になられた愛子内親王殿下を母親として温かく見守られ、内親王殿下のご成長を支えていっていらっしゃいます。

 一方、これまでも説明して参りましたように、妃殿下には、まだご快復の途上にいらっしゃって、ご体調には波がおありです。行事が続いた場合には、お疲れがお残りになることもあります。こうした中で、過剰な期待を持たれることは、かえって逆効果となり得ることをご理解いただければと思います。また、公的なものに加え、私的なご活動の幅を広げていっていただくことも大切だと考えています。これまで同様、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながらご治療を続けていただくことが大切ですので、引き続きご理解、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。