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パレスチナ抗議デモ一段と激しく…現地は?

2017年12月8日 18:18

 アメリカのトランプ大統領が中東のエルサレムをイスラエルの首都と認めたことに対し、帰属を争ってきたパレスチナが強く反発している。抗議デモが一段と激しくなっているようだが、現地はどんな状況なのだろうか?エルサレムから可児智之記者が伝える。

 旧市街の中を実際に歩くと、パレスチナの商品を扱う店が多くみられる一方で、見上げると、イスラエルの国旗が掲げられていて、この場所を支配しているのはイスラエルだという現状を物語っている。

 パレスチナ側は8日を「怒りの日」として、集団礼拝のあと、各地で抗議デモを行うよう呼びかけている。金曜日はイスラム教の休日のため、エルサレム旧市街はシャッターが下りた店が多い一方で、至るところにイスラエルの治安部隊が配備されていて、物々しい雰囲気に包まれている。

 トランプ大統領の発言を受けたパレスチナの抗議デモは激化していて、治安部隊との衝突で、7日だけで100人以上がケガをした。パレスチナの怒りはどこまで拡大するのか。集団礼拝は数時間後に迫っている。