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エルサレムでイスラム教集団礼拝日…衝突は

2017年12月8日 12:59

 アメリカ・トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことに反発が広がる中、エルサレムは8日、イスラム教の集団礼拝の日を迎えた。治安部隊との激しい衝突が懸念されている。エルサレム旧市街のメーンゲートの前から、可児智之記者が伝える。

 エルサレム旧市街の中に、ユダヤ教とイスラム教の聖地がある。この場所でも、集団礼拝の後に、抗議デモが呼びかけられている。

 トランプ大統領の発言を受け、パレスチナ自治区では抗議デモが相次いでいる。イスラエルの治安部隊との衝突も起きていて、多数のケガ人が出ている。7日一日だけで100人以上がケガをした。

 こうした中、聖地エルサレムでは8日、イスラム教徒が集団礼拝を行う金曜日を迎えた。集団礼拝を行うことで、特に信仰心が高まることに加え、パレスチナ側は8日を「怒りの日」として礼拝の後に各地でデモ行進を行うよう呼びかけている。このため、治安部隊とこれまで以上に激しい衝突が起きるのではないかと懸念されている。

 パレスチナ人がトランプ大統領への怒りを爆発させるのか、集団礼拝は昼すぎから行われる予定で、エルサレムは緊張の一日を迎えている。