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JR東日本 「突風」探知の新レーダー活用

2017年12月5日 19:01

 2005年に38人が死傷したJR羽越本線の脱線事故を受け、JR東日本は5日、「突風」を探知できる新たなレーダーを開発し、今月から列車の運行規制に活用すると発表した。

 2005年12月、山形県庄内町で暴風雪のなか走行し、JR羽越本線の特急列車が脱線し、乗客5人が死亡したほか、33人がけがをした。

 JR東日本は5日、事故の再発防止策として、竜巻やダウンバーストなどの「突風」を探知できる新たなドップラーレーダーを開発したと発表した。

 「突風」の原因となる上空の「渦」を直接探知し、その渦が線路に近づくと予測される場合には、運転士に電車を止めるよう指示をするという。

 ドップラーレーダーは、JR羽越本線の五十川・女鹿間、JR陸羽西線の余目・清川間を含む半径30キロの範囲をカバーできるということで、今月19日から「突風」が多く発生する冬の期間、運用される。