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写真撮影→即買い取り どうやって査定?

2017年12月4日 20:45
写真撮影→即買い取り どうやって査定?

 インターネットでの通販や不用品を買い取るアプリは、家にいながら買い物ができるので大変便利な一方、まだまだ改善点もあるのが現状だ。そこで、各社はよりスムーズに利用できるよう、新しいサービスを始めている。

 通販で買った商品が、サイズが合わなかったという経験はないだろうか?そういった不満を解消させるため、服飾品をインターネットで販売する“ZOZOTOWN”が開発したのが“ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)”。スーツを着ると、なんと全身のサイズが、一瞬で分かるという。しかも無料でもらえるということで、話題になっている。

 スーツにはセンサーがついていて、身長・体重・性別を入力した上でスマートフォンをかざすと、全身1万5000か所のサイズを測ることができる。そのデータをもとに、よりその人に合った商品の提案ができるのだそうだ。

 続いては不用品の買い取りアプリ“メルカリ”が、先月末から始めたサービス“メルカリNOW”。通常の買い取りは、買い手が見つかるまで時間がかかることもあったが、その時間を省くため、メルカリが即時に買い取る仕組みを開発した。

 このサービスは“服飾品”のみで、ユーザーから買い取る総額は1日1000万円までと限定的だが、取引が開始する午前10時にアプリを見てみると取引は約5分で終了。希望価格より安くなったとしても、すぐに買い取ってもらう方が良いと感じる人もいるようだ。買い取ってもらう手順は、ブランド名や品物の状態をリストから選び、さらに品物の画像を撮影して送信すれば査定額が瞬時に表示される。

 撮影した“画像”と簡単な項目だけで、どうやって瞬時に査定できるのか、開発者に裏側を聞いた。メルカリNOWの開発責任者・石川さんはこう話す。

 「テクノロジーと鑑定士の知見を生かした査定額を瞬時に表示している」

 詳しいことは企業秘密だそうだが、人と機械で瞬時に査定しているようだ。

 しかし、加工したり、所持品ではない物を撮影したりした場合、気付くことができるのだろうか。石川さんによると――

 「そこも検知をする仕組みを整えた上での、今回のリリースになっていて。全体が写っている状態であれば、正しく(査定額を)出せるかと」

 写真に見えていない部分も含めて査定ができる対策をしているそうだ。今後は、取引額の上限の引き上げや、服飾品以外のカテゴリーの買い取りができるよう、利用範囲を拡大させていきたいということだ。