シリアの国営メディアは２日、首都ダマスカス郊外にある軍事施設がイスラエルのミサイル攻撃を受けたと報じた。

　シリア国営通信は、ダマスカス郊外の軍事施設に２日未明、イスラエルのミサイルが多数撃ち込まれたと報じた。シリア軍が迎撃して、うち２発を破壊したものの、施設に物理的損害が出たとしている。

　一方、イスラエルメディアは、攻撃の標的がシリア国内にあるイランの軍事施設だったと伝えているが、イスラエル当局者はコメントしていない。

　イランは、シリアの内戦で優位に立つアサド政権を支援しており、イスラエルは「イランがシリアで精密誘導ミサイルの生産拠点を建設している」と主張するなど、シリア国内でイランの存在感が増すことを強く警戒している。