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退位の日程が議題「皇室会議」始まる

2017年12月1日 10:21
退位の日程が議題「皇室会議」始まる

 宮内庁で1日午前、天皇陛下の退位の日程を議題とした「皇室会議」が開かれている。この皇室会議を経て、退位の日が再来年の4月30日に固まることになる。宮内庁前から武井裕亮記者が伝える。

 皇室会議は、宮内庁3階の特別会議室で1日午前9時45分頃から始まった。庁舎内は一部の通行が制限されるなど、張り詰めた雰囲気。

 1日午前9時すぎ、議長を務める安倍首相や衆・参両院の議長らが宮内庁に入った。また、皇族代表の常陸宮ご夫妻も宮内庁に入られた。

 この日の皇室会議は、天皇陛下の退位の日程について、安倍首相が衆・参両院の議長や皇族などから意見を聞くもの。安倍首相は皇室会議を終えるとすぐに天皇陛下に内容を報告し、再来年の2019年4月30日に陛下が退位することと、翌5月1日に皇太子さまが天皇に即位して元号を改めることが固まる。そして、政府は8日の閣議で正式に決定する方針。

 皇室会議が開催されるのは、皇太子さまと雅子さまの結婚について話し合われた1993年1月以来、約25年ぶりで、男性皇族の結婚以外を議題にするのは、1947年の第1回皇室会議以来、70年ぶりだという。皇室会議は午前11時頃まで続くものとみられている。

 天皇陛下の退位の日程が固まると、いよいよ退位に向けた準備が本格化していくことになる。