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再来年4月30日に退位 5月1日に改元

2017年12月1日 14:42
再来年4月30日に退位 5月1日に改元

 天皇陛下の退位の日について話しあう皇室会議が、1日朝に開かれた。その結果、退位の日を再来年4月30日とし、翌5月1日に皇太子さまが即位されることが固まった。

 皇室会議の議長を務めた安倍首相は記者団に対して天皇陛下の退位や皇太子さまの即位が「つつがなく行われるよう全力を尽くす」と語った。

 安倍首相「天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位が国民の皆様の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くしてまいります」

 皇室会議は、宮内庁で午前9時45分から1時間あまり行われた。会議では出席者から意見を聞いたのち、議長の安倍首相が再来年2019年の4月30日に天皇陛下が退位すること、また翌5月1日に皇太子さまが天皇に即位し元号を改める案を示し、その通り決定した。政府は来週8日の閣議で退位の日程を定める政令を決定する方針。

■なぜ退位の日は再来年の4月30日なのか?

 菅官房長官は国民生活への影響を考慮したと語っている。

 菅官房長官「皇位の継承に伴う国民生活の影響、これを考慮しつつ、国民がこぞって天皇陛下のご退位と、皇太子殿下のご即位を言祝(ことほ)ぐにふさわしい日を選択をする必要があります」

 当初、検討された来年末の退位については年末年始は行事が多いことや天皇陛下に再来年1月7日の在位満30年の節目を迎えていただきたいということから見送られた。また再来年3月末については年度末は人の移動が激しいことや、4月に統一地方選挙が予定されていることからなくなった。

 今後、政府は年明けには、菅官房長官をトップとして退位や即位の儀式をどのように執り行うかなどの検討を開始する。また平成に替わる新たな元号についても今後、有識者会議を開くなど検討が本格化するが、政府は影響を最小限に抑えるため来年秋頃に発表する方向で調整している。