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退位日を再来年4月30日に~皇室会議終了

2017年12月1日 11:55
退位日を再来年4月30日に~皇室会議終了

 天皇陛下の退位の日程の決定に向けた皇室会議が1日朝、宮内庁で開かれた。退位の日を再来年4月30日にすることが固まった。

 皇室会議の議長を務める安倍首相や衆・参両院の議長らが午前9時過ぎ、宮内庁に入った。1993年1月以来、約25年ぶりとなる皇室会議は9時45分から休憩をはさみながら、約1時間15分行われた。

 会議に陪席した菅官房長官が政府の考えを説明し、再来年2019年の4月30日に天皇陛下が退位すること、また翌5月1日に皇太子さまが天皇に即位し元号を改める方向で、意見集約が進められた。

 なぜ退位の日は再来年の4月30日なのか。それは、宮内庁の希望と国民生活への影響に配慮した結果だ。当初は、来年末の退位、再来年・元日の即位も検討されたが、「その時期は儀式が多く難しい」という宮内庁の意見が伝えられ、なくなった。また再来年3月末の退位という日程は最後まで検討されたが、年度末に重なると国民生活への影響が大きい上、予算案の審議や統一地方選挙なども予定されていることから、見送られた。

 これを受けて政府は、来週8日の閣議で退位の日程を正式に決定する方針。