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北ICBM 約2か月半ぶり発射の理由は?

2017年11月30日 21:27

 ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWSここにフォーカス」。30日は、北朝鮮が29日、新型ICBMを発射するまで約2か月半、表立った動きを見せなかった理由について、森本敏・元防衛相が語る。

 「(9月のミサイル発射直後)アメリカの北朝鮮政策責任者ジョセフ・ユン氏が非公式ながらも記者会見で『60日間北朝鮮がさらなる挑発をしなければ対話の可能性があるかもしれない』と言った」

 「ちょうどトランプ大統領が(11月)15日に2か月・60日間たって(アジア歴訪から)本国に帰った直後、中国は宋濤という共産党中央委員会対外連絡部長を習近平主席の特使として書簡を持たせて訪朝させたところ、実際には金正恩氏は会わなかった」

 「これはたぶん北朝鮮が拒否したということもあるけれども、中国の方が読み違って、ランクの低い人は普通会ってくれないが、特使で書簡を持っていったら会うんではないかとディスカリキュレート(計算ミス)した可能性がある。しかし、同時に中国が経済制裁に加担していたことに対して北朝鮮が非常に不快に思っている。この不快の度合いが非常に強いので全く会う気はなかった。だから北朝鮮側にはユン氏が言うような対話をやる考え方はない。あくまで自分の目標が達成できるまでは一切の対話には応じない。その考え方は全然変わってないという状態で事態が2か月半過ぎた」