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北報道「金委員長が核武力の完成を宣言」

2017年11月29日 14:10

 北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日午後、「アメリカ全土を攻撃できる新型のICBM(=大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功した」と発表し、金正恩委員長が核武力の完成を宣言したと伝えた。韓国・ソウルから藤田記者が中継。

 ミサイル開発に突き進む北朝鮮は、悲願としていた、アメリカの首都を攻撃可能な核ミサイルが完成したと主張した。

 朝鮮中央テレビは日本時間の午後0時半、重大報道を行い、金委員長の立ち会いの下、新型のICBM「火星15型」の発射実験に成功したと発表した。

 朝鮮中央テレビ「朝鮮労働党の政治的決断と戦略的決心によって、新たに開発されたICBM『火星15型』の発射実験が成功裏に行われた」

 火星15型はアメリカ全土を攻撃できる超大型の核弾頭を搭載可能で、今年7月に2回発射実験が行われた「火星14型」より優れ、ミサイル開発の完成段階に到達したとしている。火星15型の発射が伝えられたのは初めて。

 重大報道では、金正恩委員長が「今日ようやく国家核武力の完成という歴史的偉業が実現した」と誇り高く宣言した、と伝えた。

 北朝鮮は、国家的な目標としていたアメリカの首都を核攻撃可能なICBMを完成させたと主張したことになる。