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年末商戦好調も…北警戒でダウ上げ幅限定的

2017年11月28日 8:01

 27日、アメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、年末商戦の滑り出しが好調だったことを受け、買いが優勢となった。ただ、北朝鮮情勢への警戒感から上げ幅は限定的だった。

 27日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前週末比22ドル79セント高の2万3580ドル78セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は10.64ポイント下げて6878.52で取引を終えている。

 前週の後半にあった感謝祭の祝日は年末商戦の入り口と位置づけられているが、インターネット販売でその滑り出しが好調だったことで、朝方から買いが優勢となった。ただ、その後、北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備を進めていることを日本政府が警戒していると伝えられたことで地政学リスクが高まり、上げ幅は限定的となった。

 今週はトランプ政権が掲げる税制改革法案が上院を通過するかどうかも注目されていて、市場関係者は「税制改革や北朝鮮問題といった国内外の政治情勢が市場の関心を集めている」と話している。