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京都で恒例「まねき上げ」 南座以外で初

2017年11月25日 12:37

 京都の師走の風物詩「吉例顔見世興行」を前に、出演者の名前などを記した看板を掲げる「まねき上げ」が行われた。今年は南座が工事中のため、初めて、別の場所での「まねき上げ」となった。

 25日午前9時半ごろ、京都市左京区にある『ロームシアター京都』に、吉例顔見世興行に出演する歌舞伎役者の名前などが書かれた56枚の「まねき」が掲げられ、関係者が無事を祈願した。

 今年は、南座が耐震補強工事で休館中のため、『ロームシアター京都』で公演が行われることになり、「まねき」もこちらに掲げられた。すべての「まねき」が南座以外に掲げられるのは初めて。

 「勘亭流」と呼ばれる独特の書体で書き込まれた「まねき」には、公演が大入りになるようにとの願いが込められている。

 八代目・中村芝翫と3人の子どもの襲名披露となる吉例顔見世興行は、来月1日に初日を迎える。