三菱マテリアルは、子会社が製品の検査データを改ざんしていた問題を受け、社長らがそろって陳謝した。

　この問題は、三菱マテリアルの子会社２社が、ゴム製品や銅製品の検査データを改ざんしていたもの。会見で、製品は航空機や車などの部品のほか、原子力発電の施設でも使用されていることが明らかにされた。

　三菱マテリアルの竹内社長は、不正が行われるに至った背景については言及せず、外部の弁護士らによる調査委員会に委ねる考えを明らかにした。

　一方、子会社・三菱電線工業の村田社長は、３月に不正を把握した後も先月まで出荷を続けたことについて、「不具合があるかもしれないとは思っていたが、混乱を防ぐためだった」と釈明した。