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1円硬貨で大きな音を…「投げ銭供養」徳島

2017年11月24日 14:19
1円硬貨で大きな音を…「投げ銭供養」徳島

 バケツいっぱいの1円硬貨を投げ入れ先祖の霊を供養する「投げ銭供養」が、24日から徳島県美波町の般若寺で始まった。

 寺に運び込まれた1円硬貨、その数約200万枚。重さは2トンほどある。「投げ銭供養」は室町時代の1424年に美波町の薬王寺で始まったといわれる伝統行事で、賽銭(さいせん)が板にあたる音が大きいほど先祖の供養になるといわれている。

 町内にある真言宗の11の寺が毎年、持ち回りで行っていて、今年は美波町西由岐の般若寺で法要が始まった。

 最初に、集まった檀家(だんか)ら全員で1円硬貨を投げ入れ、日清戦争から太平洋戦争までの戦没者の霊を慰めた。続いて僧侶が、今年までの33年間に亡くなった人の戒名などが書かれた過去帳を読み上げていくと、集まった家族らはバケツいっぱいの1円硬貨を板囲いの賽銭箱に力いっぱい投げ入れた。

 この投げ銭供養は26日まで行われる。