×

野村萬斎「日本の厚み・深さを感じて」

2017年11月22日 19:56
野村萬斎「日本の厚み・深さを感じて」

 狂言師の野村萬斎(51)と女優の寺島しのぶ(44)が22日、都内で行われた「ジャポニスム 2018:響きあう魂」の開催発表会見に出席した。

 日仏修好160周年を迎える来年、日本とフランスが提携して、フランス・パリを中心に、日本の“まだ知られていない魅力”を世界に伝えていこうとする試み。
 2018年7月から2019年2月まで、日本の伝統芸能からアニメ作品など50を超える日本の文化を紹介する。

 野村は「日本の文化の“厚み”“深さ”を感じ取っていただければ」とPR。
 さらに革命によって大変動のあったフランスと比較して、野村は日本の文化を「すべてが地層のように積もりに積もって、つながっている。集積して発酵するという感じがする」と表現。会場では「(日・仏の文化の)ある種の近似値を感じたり、でも違うんだと。そして日本は、そういうものを自分たちで咀嚼(そしゃく)して違うものにするんだという、そこを一番楽しんでいただきたいです」と、企画の魅力を語った。

 故蜷川幸雄さんの演出舞台「海辺のカフカ」を初めてフランスで上演することも決定。
 主演を務める寺島は「蜷川さんが生きてらしたときに、『フランスは嫌いなんだよ』って言ってたのをすごい覚えていて。何でかというと、『(フランス人は)目が肥えていて、絶対に答えられない質問とかしてくるし、理屈っぽいし、もう嫌なんだよ』って」と当時を振り返った。