日本テレビ社会部・岸田雪子解説委員は、オウム事件や政局、イラク戦争など国内外の幅広いニュースを現場からいち早く伝えたほか、子育て・教育問題などに深く切り込み、１４年にわたり報道キャスターを務めた。取材を超えた“人との出会い”が宝物と語る。

――政府が保育士の給与引き上げを検討し始めましたね。

　教育無償化よりも待機児童対策の方が先という声が色々なところからあがり、軌道修正しなければいけなくなったというところです。

　保育士さんの賃金の水準は、ほかの全ての職種と比べて大まかにいうとだいたい月１０万円くらい低いといわれています。ですから、これをどのくらいアップすることができるのかもみていかなければなりません。

　また、いま検討されている３～５歳の時期よりも、実は子育て支援という意味でいうと０～２歳のほうが保育園の受け皿もないし負担感も多いということで困っている方も多いです。

　ですから聞こえの良いスローガンよりも、どこにニーズがあるのかということをしっかり見極めたうえで税金は使っていただきたいと思います。

――実は私の妹が保育士なんですが、この政策でどのくらい給与が上がるか気になりますし、現場の人手不足、待機児童問題は深刻だと話していました。

　やはり保育士さんになりたいという気持ちをどれだけ動機付けにつなげられるかですよね。

【ｔｈｅ　ＳＯＣＩＡＬ　ｇｕｅｓｔより】