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“ロシア疑惑”から学ぶこと

2017年11月21日 22:15
“ロシア疑惑”から学ぶこと

 ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。アメリカ大統領選挙での世論形成にロシアが介入したとの疑惑から学ぶべき点について、軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏と上智大学教授・前嶋和弘氏に聞く。

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 前嶋和弘氏「情報戦が世界戦になっている。クリックした向こう側にはロシアがある。パソコンの向こう側には中国がいて、北朝鮮があるというのが我々。注意しないといけない。我々のパソコンにどうやって触っていくかも考えないといけない」

 黒井文太郎氏「情報戦の時代になって、SNSというものがあるので、ロシアの疑惑は置いておいても、ネットやメディアもそうだが、誰かが意図したものが流れてくる。それをいろんなメディアや発言者が拡散するが、ポジショントーク(自分の立場に有利になるような発言)で選んでいるのが、よく見ると分かってくる。誰がどういうことを言っているか、この人はどういう立場だとか、このメディアはどうだとかを含めて見ていく。『これはロシアが絡んでいる』とか、日本だって、例えば選挙があれば右と左で同じ話を違う形でやるが、どうも何か操作されているんじゃないかということは結構ある」

 黒井文太郎氏「誰かが意図的に火をつければ、イギリスのEU離脱が、それだけとは言わないが、ブーストをかけられるとドーっと一気に行ってしまう。どちらかというとメディア側がある程度、ちゃんと抑えていくということが必要かなと思う」

 黒井文太郎氏「インターネットの特徴ですよ。いろんな意見を聞くんじゃなくて、自分の好きな意見だけが集まる。これが操作する側から見れば使いやすい」