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文大統領“国民感情に背く思い”慰安婦合意

2017年11月20日 22:36

 韓国・文在寅大統領の外交ブレーンが、慰安婦問題をめぐる日本と韓国の合意について言及し、「文在寅大統領は最終的な合意としたことに対し、国民感情に背くとの思いが強い」と述べた。

 韓国大統領府の文正仁統一外交安保特別補佐官は20日、ソウルで記者会見を行い、一昨年の慰安婦問題をめぐる日韓合意に言及した。文特別補佐官は、「文大統領は、最終的で不可逆的な合意としたことについて、国民感情に背くとの思いが強い」と述べ、最終的な合意として受け入れるのは難しいという文大統領の認識を改めて示した。

 今年5月に発足した文在寅政権は、合意の交渉過程などを検証する作業部会を設置していて、年内にも検証結果が発表される見通し。一方で文特別補佐官は、「歴史問題が日韓関係の障害になってはならないというのが大統領の考えだ」とも指摘。歴史問題と政治を切り離す姿勢を強調した。