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スポーツ苦手な“歌姫”の過酷訓練

2017年11月20日 15:32
スポーツ苦手な“歌姫”の過酷訓練

 陸上自衛隊に「歌姫」と称されるソプラノ歌手がいる。その歌姫が、陸上自衛官として受けなければならない過酷な実習訓練に参加した。

 ソプラノ歌手の鶫真衣(つぐみまい)さん。実は彼女、陸上自衛隊の陸士長だ。その歌唱力で注目をあび陸上自衛隊の“歌姫”と呼ばれている。その鶫士長にいま、陸上自衛官として果たさなければならない任務があった。

 鶫士長「訓練を3か月間、女性自衛官教育隊で受けた後、陸曹という階級に昇任します」

 過酷さで知られる“実習訓練”。自衛官として避けて通れない80日間だ。

 鶫士長「元々スポーツも得意ではなかったので、やらなきゃなと思っています」

 この日の訓練は障害走。いわば体力と技術の検定試験だ。しかし鶫士長は全くのぼれない。結果は111人中ほぼ最下位。そこで同期たちの助けを借り、休日返上で猛特訓。助けてくれた同期には歌でお礼をした。

 2回目の検定試験。この日は8つの障害のうち7つをクリア。前回まったくダメだった壁越えもなんとかのぼることができた。結果、タイムは前回より2分縮めることができた。

 鶫士長「本当に同期のおかげだなと思います」

 そして最も過酷な訓練が始まった。敵の陣地を目指して野営をしながら、約30キロメートルを3日間かけて移動するのだ。これまで訓練してきたすべての戦闘技術を駆使し敵の陣地を目指す。そして全ての隊員が丘を登り切り、80日間にわたる訓練が終了した。

 そして鶫士長は歌姫に戻り被災地などで人々を勇気づけていく。

【the SOCIAL viewより】