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シリアの化学兵器めぐり 米露また対立

2017年11月17日 14:07

 シリア問題をめぐり米露が再び対立。

 国連の安全保障理事会は16日、シリアで化学兵器が使用された問題をめぐる調査の延長を求めるアメリカ主導の決議案を採決した。しかし、ロシアが拒否権を行使し、否決された。

 アメリカが提出した案は、シリアで化学兵器が使用された問題をめぐり、国連とOPCW(=化学兵器禁止機関)の共同調査を1年延長することを求めている。

 国連の安保理は16日、この決議案を採決したが、ロシアが拒否権を行使し、否決された。シリア問題をめぐるロシアの拒否権行使は10回目。

 アメリカ ニッキー・ヘイリー大使「この状況をもたらしたロシアは恥です。ロシアは無実の市民を守るのではなく、シリア政権に忠誠を誓う政府だと暴露したんです」

 一方、ロシアの国連大使は「アメリカ案はバランスを欠いている」と反発した。

 シリア問題をめぐり安保理の場で米露の対立が改めて鮮明になった形。