×

首相「3%賃上げ」発言に懐疑的~連合会長

2017年11月17日 3:11

 労働組合の全国組織・連合は16日の中央執行委員会で、来年の春闘での賃金のベースアップ(=ベア)要求について、「2%程度」を基準とし、定期昇給相当分と合わせて「4%程度」とする方針を決めた。ベアの要求は、5年連続。

 連合の神津里季生会長は、中央執行委員会のあとの記者会見で、このベアの方針について、「賃上げの動きに広がりを持たせたい」「月給の引き上げにこだわる」などと強調した。

 ベアをめぐっては、安倍首相が先月、経団連の榊原会長らに対し、「3%の賃上げが実現するよう期待する」と、初めて具体的な数字に言及している。

 これに対し神津会長は、安倍首相が賃上げに積極的な姿勢を示したことは評価したものの、具体的な数字を示したことについては、「数字を出せば、結果がすぐについてくるわけでない」と、懐疑的な姿勢を示した。

 その上で、大企業と中小企業との取引慣行の是正や、働き方改革などを進めることが大事だと強調した。