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アヘン生産量、記録的に増加 アフガン

2017年11月15日 23:44

 UNODC(=国連薬物犯罪事務所)は15日、麻薬の一種であるアヘンの生産量がアフガニスタンで記録的に増加していて、今後、世界的なテロ組織の資金源になる恐れもあると警告した。

 これは、麻薬取引の撲滅を進めるUNODCとアフガニスタン政府の共同調査で明らかになったもので、2017年のアヘン生産量は約9000トンで、前の年と比べて87%急増した。

 アヘンの原料になるケシの不法栽培が新しい地域にも広がっていて、栽培面積が前の年より63%増えた上、生産性も上がったという。

 UNODCは、生産量の増加は記録的だとして危機感を高めていて、違法薬物の取引が増えることでテロ組織の資金源になり、世界各地での活動に使われる可能性があると警告した。

 フェドートフ事務局長は、「全ての国が問題解決の責任を負っていると再認識し、国際社会とアフガニスタンが優先課題として取り組まなければならない」と訴えた。