韓国の検察は、朴槿恵政権時代に駐日大使も務めた情報機関の元トップを逮捕した。大統領府に裏金を上納していた疑い。

　韓国メディアによると、逮捕されたのは李丙ギ元国家情報院長で李容疑者は２０１３年から駐日大使も務めた。国家情報院をめぐっては、朴槿恵政権当時、日本円で計４億円あまりの「特殊活動費」を大統領府に上納した疑惑が浮上。李容疑者が国家情報院長を務めていた際には毎月の上納額が倍増するなど、裏金の上納に深く関わっていた疑い。今後、別の事件で公判中の朴前大統領に対しても捜査が行われる見込み。

　李容疑者は大統領府の秘書室長に抜てきされるなど朴前大統領の信頼も厚く、慰安婦問題をめぐる２０１５年の日韓合意にも深く関わったとされている。