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李克強首相と文在寅大統領、フィリピン会談

2017年11月14日 4:18

 中国の李克強首相と韓国の文在寅大統領がフィリピンで会談し、中韓関係の改善の方針をあらためて確認した。

 両首脳はASEAN(=東南アジア諸国連合)関連の首脳会議に出席するためマニラを訪れているが、韓国大統領府によると13日、現地で会談が行われた。

 中韓関係はアメリカ軍の迎撃ミサイルシステム(=THAAD)の韓国への配備を巡り関係が悪化。中国が反発し、中国で活動する韓国系の大手スーパーが閉店に追い込まれるなどの報復措置がとられたが、文大統領はこうした韓国企業の困難が解消されるよう要請した。

 李首相は「一部の具体的かつ鋭敏な問題を避けることは難しい」としながらも「中韓関係の展望は明るい」と述べた。

 さらに「中韓関係は紆余(うよ)曲折を経たが、寒い冬が過ぎて暖かい春を迎えることができるようになった」とし、関係改善の方針を確認した。

 両首脳はまた北朝鮮の核・ミサイル開発の問題については平和的に解決する原則を再確認した。両政府は先月関係改善にむけて合意し、今月11日には文大統領と習近平主席の会談でその方針が確認されていた。