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加計・獣医学部 審議会“新設”認める答申

2017年11月10日 11:14

 安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部の新設を認めると、文部科学省の審議会が10日、林文科相に答申した。これを受け、林文科相は来週、正式に認可する見通し。

 加計学園の獣医学部をめぐっては、文科省の大学設置審議会が、8月に判断を「保留」し、カリキュラムの内容などの審査を続けてきたが、今週、最終的に新設を認めると全会一致で決定し、10日午前、林文科相に答申した。

 加計学園の計画に対し、審議会の委員からは、今年5月の会議で「臨床系の教員で高齢層に偏りがみられる」「家畜衛生を専門とする専任教員が一人しかいない」などと厳しい「警告」が出され、加計学園側が計画を修正した。

 教員の年齢については、最終的に「学生の卒業前に定年の65歳を超える教員の割合が比較的高いことから、教員組織編制の将来構想について着実に実施する」などとする意見をつけた上で認可する方針を決めたという。

 加計学園は、来年4月の獣医学部新設を目指していて、10日の答申を受け、林文科相は来週、正式に認可する見通し。加計学園の理事長が安倍首相の友人であることから、野党などは、首相や側近らの関与がなかったか、説明が不十分だと批判している。