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アジア歴訪最大の山場…米中首脳会談始まる

2017年11月9日 12:27

 アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談が日本時間9日午前から始まった。北朝鮮包囲網の強化をめざすトランプ大統領にとって、この会談はアジア歴訪の最大の山場となる。北京から横島大輔記者が伝える。

 9日の会談は、北朝鮮への圧力強化にむけてカギを握る中国を動かそうとするトランプ大統領に習主席がどこまで歩み寄るのかがポイント。トランプ大統領は、約1時間前から人民大会堂前での歓迎式典をへて習主席との首脳会談に臨んでいる。

 首脳会談は、閣僚らもまじえた拡大会合の前に少人数の会談が行われる。この場で、トランプ大統領と習主席、首脳同士で膝をつき合わせて北朝鮮問題を中心に突っ込んだ意見交換をするとみられる。

 トランプ大統領は、先の日本・韓国の訪問で連携した「最大限の圧力」をキーワードに、中国に対して石油の輸出禁止などもふくめ、北朝鮮との経済交流の蛇口をしめるよう求めるとみられる。一方、中国は、制裁一辺倒ではなく対話が大事だという姿勢を崩していない。北朝鮮に核を放棄させるという大きな目標で足並みをそろえつつも、北朝鮮の暴発を招きかねない圧力強化に踏み出す可能性は低いとみられる。