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トランプ氏が北京に到着 歓迎ムード演出

2017年11月8日 17:35

 アメリカのトランプ大統領が到着した中国・北京から最新情報を伝える。

 トランプ大統領は世界遺産の故宮を訪れている。普段は人であふれる故宮周辺だが、トランプ大統領のために貸し切り状態になっていて人の姿はなく、さきほどの大統領到着後は警備関係の車両が多数、待機した状態。

 習主席は、トランプ大統領をこちらで迎え故宮を案内したのち、かつての皇帝の休憩所で歓迎の夕食会を行う。夕食会の会場は、一般に公開されておらず、海外の要人も滅多に招かれる事のない場所で中国メディアも「国賓を超えた別格の扱い」だと指摘している。

 ただ、歓迎ムードとは裏腹に9日の会談では北朝鮮問題への対応で立場の違いが再び浮き彫りになる可能性がある。軍事オプションをちらつかせるトランプ大統領は、「北朝鮮への最大限の圧力」という日米韓のメッセージを中国に突きつけてプレッシャーをかける構え。

 これに対し、習主席は、北朝鮮に核を放棄するよう迫る、という大きな目標では歩調をあわせるとみられる。しかし、その手段としてこれ以上の圧力をかければ北朝鮮の暴発を招きかねないとの懸念をもっている。

 さらに大国としてアメリカの言いなりにはならないという自負もあり、9日の会談では、「対話が重要だ」というこれまでの主張を改めて強調するとみられる。