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米韓首脳“圧力強化”で一致も対応に温度差

2017年11月8日 5:23

 韓国を訪問中のアメリカ・トランプ大統領は7日、文在寅大統領と首脳会談を行った。両首脳は北朝鮮への圧力を高めていくことで一致した。

 トランプ大統領「北朝鮮の6回の核実験とミサイル発射は、韓国だけでなく世界への脅威だ。無数の人々を脅威にさらす北朝鮮の独裁者とその行為に立ち向かう」

 文大統領「北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対し、我々の圧倒的軍事力で断固対応していくことで合意した」

 両首脳は会談後の共同会見で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に連携して対応していくことを確認した。一方で、トランプ大統領が「事態が悪化せず、兵器を使わずすむよう望む」と述べ、軍事行動の可能性もちらつかせたのに対し、文大統領は、問題の平和的解決が必要だと強調。両首脳の温度差もうかがえた。

 また、ソウル市内では、「朝鮮半島に戦争をもたらす」などとしてトランプ大統領の政治姿勢に抗議するデモが夜まで続いた。

 トランプ大統領は8日、韓国の国会で演説を行う予定で、その後、次の訪問先の中国へ向かう。