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北巡り米韓も連携確認 首脳会談の成果は?

2017年11月8日 0:16

 日本訪問を終えたアメリカ・トランプ大統領が韓国に移動し、文在寅大統領と会談した。トランプ大統領の同行取材をしている井上幸昌記者がソウルから伝える。

 北朝鮮への対応を巡り、温度差もあると指摘されるアメリカと韓国だが、ひとまずは日米韓3か国が「北朝鮮への圧力を最大限に高める」ことで歩調をそろえた形。トランプ大統領は8日から圧力強化のカギを握る中国に向かうが、韓国を巻き込んだ上で習近平国家主席と対峙(たいじ)できる環境を整えたのは成果とも言える。

 ただ、軍事的選択肢について、トランプ大統領は会見で、現在展開している3隻の空母などをあげて、その可能性をちらつかせているが、文大統領は「平和的に解決する」方針で一致したと述べている。文大統領の「対話」への思いがにじみ出た形とも言える。

 晩さん会での「竹島のエビ」と元慰安婦の招待について、日本政府は不快感を示している。いずれも7日、サプライズ的に発表されたもので、韓国国内の世論を強く意識したものと言える。ただ、アメリカ政府は歴史認識を巡って日韓がいがみ合うことを好ましくないと思っている。日本政府がどこまで強く反発するのかを含め、今後の影響を見ていく必要がありそうだ。