アメリカのトランプ大統領が来日時、安倍首相に対して北朝鮮がＩＣＢＭ（＝大陸間弾道ミサイル）を完成させることを容認しない姿勢を鮮明にしていたことが日本テレビの取材で明らかになった。政治部・青山和弘記者が伝える。

　一連の会談で、トランプ大統領は北朝鮮に譲らない考えを何度も示したという。北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄する兆候が見えない中で、緊張感がさらに高まるのは避けられない見通し。

　官邸関係者によると、６日までの安倍首相との会談の中で、トランプ大統領は北朝鮮がアメリカ本土に届くＩＣＢＭを完成させることは絶対に許さないとの考えを伝えたという。政権幹部は、「北朝鮮はこのトランプ大統領の姿勢を見誤らない方がいいだろう」と語っている。一連の会談では、軍事的なオプションについても話が及んだもよう。

　さらに、トランプ大統領は７日からの韓国・中国での首脳会談の結果について、その直後に同席する国際会議の場で報告することを約束したという。一方、野党側は軍事衝突の可能性に懸念を表明している。

　共産・志位委員長「様々な偶発的な事態、あるいは誤算によって軍事衝突が起こる危険がある」

　また政府は７日、北朝鮮に関わる３５の個人・団体の資産を凍結する新たな制裁を決定した。圧力と挑発のチキンゲームの先に日本の平和と安全を守れるのか。日米首脳の蜜月関係の真価が問われるのはまさにこれからだ。