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トランプ大統領、貿易赤字解消に強い意欲

2017年11月6日 10:52

 日本訪問2日目のアメリカのトランプ大統領は、宿泊先の帝国ホテルを出発し、日米の財界人の会合に出席している。この演説で日本との貿易赤字の解消に強い意欲を示した。

 6日午後、東京の迎賓館で日米の首脳会談が開かれる。今後、さらに緊張が高まるとみられる北朝鮮への対応について両首脳がどんな議論をし、メッセージを発するか、世界が注目している。

 トランプ大統領は朝から日米の財界人が出席する会合で演説し、日本の対米貿易赤字を問題視し、解消を求める考えを示した。

 トランプ大統領「公平で開かれた貿易を望んでいるが、日本との貿易は公平でも開かれてもいない。しかし、すぐにそうなるだろう」

 特に対象品目として自動車をあげ、「交渉しなければいけない」と述べた。また、TPP(=環太平洋経済連携協定)については、「よい考えではない」と、改めて復帰する考えがないことを強調した。

 この後、トランプ大統領は皇居を訪れ、天皇皇后両陛下と会見する。約30分の会見を予定しているという。

 その後に開かれる日米首脳会談や共同会見では、トランプ大統領が北朝鮮に対する軍事的な選択肢について踏み込んだ発言をするか注目される。ある日米関係筋は、「アメリカ軍が先月、11の北朝鮮攻撃プランをホワイトハウスに提示した」と話している。

 また、トランプ政権の高官は「将来の日米貿易関係」を議題にするとしていて、トランプ大統領が貿易赤字の是正や日本が避けたい2国間のFTA(=自由貿易協定)の交渉入りに言及してくる可能性もある。