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現職教師らが緊急提言 働き方の見直しを

2017年11月6日 21:08
現職教師らが緊急提言 働き方の見直しを

 教師の長時間労働が問題となる中、現職の教師らが、働き方の改善案を盛り込んだ緊急提言を公表した。

 中学校や高校で働く教師らの有志でつくる団体は、6日、教師の働き方の見直しを求める緊急提言を文部科学省に提出したと発表した。

 提言では、土日の部活動を禁止する、または、教員が部活の顧問を務めるかを任意制にすることで、生徒の学習指導などにあてる時間を増やしたいとしている。

 また、給与については、基本給の4%分が一律で上乗せされ、実質的な残業代が支払われない、今の制度の見直しなどを求めている。

 公立中学校勤務・男性教師(40代)「教頭がそもそも月200時間くらい残業していますので、200時間残業している管理職が、他の職員の健康管理をできるわけがない。若手がもう2人ほど倒れて、かなりひどい状況である」

 公立高校勤務・男性教師(30代)「最低限度の生活を営むための時間やゆとりを与えてもらいたい」

 文科省の審議会が、年内に教師の働き方の改善案をまとめる予定だが、会見で教師は、現場の声を反映させてほしいと述べた。