中学校、住宅街に“野生猿”出没 その時…
6日朝、名古屋市で野生のサルが出没。その様子を住民が撮影した。
6日午前8時ごろ、名古屋市守山区の住民がとらえた映像では、中学校の屋上で何やら動く影が…。長い手足に四足歩行のこの影、野生のニホンザルとみられている。
その後、屋上で体を伏せたところに2羽のカラスが接近。サルは慌てて電線を伝い、逃げていった。
動画を撮った人「ベランダで洗濯物を干していたんですけど、そのとき学校の壁の上にいた。(今までに)見たことないです。初めてです」
サルが目撃された守山東中学校では、生徒たちがすでに登校していたため、警察が巡回する騒ぎになった。
近くに住む人「この犬よりも大きかったね。案外大きなサルだよ」
名古屋市立守山東中学校・飯田仁教頭「窓や門を閉めて校舎内に侵入しないように授業をしている」
警察によると、このサルとみられる目撃情報は、5日午前7時半ごろに尾張旭市内で始まり、その後、6日にかけて守山区内を移動したとみられている。
一頭で住宅街に現れた野生のサルに、東山動植物園の担当者は─
東山動植物園・今西鉄也さん「ニホンザルは母系社会で群れをつくるので、(成長した)オスは群れから出ていく。離れたオスは“ひとり猿”“はなれ猿”と言われるが、それが都会の方々の目についたのでは」
カメラがとらえたこのサルも、新たな群れを探す“はなれ猿”なのか。東山動植物園によると、サルを見かけたときは、決して近寄らず注意してほしいという。